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WORKING PEOPLE なかなか聞けない仕事のホンネ。人生の先輩達に聞いてみました。 今回お話を伺った職業は・・・社会福祉士

具体的には
どんなお仕事?

この職種を目指そうと
思ったきっかけは?

現在に至るまでの
ステップを
教えてください。

今までで一番思い出に残っている出来事は?

仕事の中で
「ここにやりがいを
感じる!」という
ところは?

仕事で「正直ここが
ツライ!」という ところを
教えて ください。

この職種に
必要だと思われる
要素や資格は?

仕事のために
普段から心掛けて
いることは
ありますか?

普段私たちが
障害者の方と
接する時に
気をつけると
良いことは?

ストレス解消や
気分転換には
何をしますか?
(勤務外の活動に
ついて)

今後の目標や夢は
ありますか?

この職種を目指す
若者へアドバイスを
お願いします。

具体的にはどんなお仕事?
主に障害者の方の生活・就業支援をしています。まず、来訪された方から相談を受けた内容に対して支援計画を立て実行していきます。生活面などで困っている方に対しては、ご家族、雇用者、医療関係者、福祉関係者、行政と、幅広い施設・機関に働きかけながら支援していきます。就業面での相談に対しては、就業のための訓練や体験先の開拓を行い企業実習の支援、実習中のフォローまで行います。センターでは障害者手帳を持っている方と持っていない方その両方の相談にのり、障害種別も相談内容も問いません。年齢の幅も広く、就業経験の無い10代の方からバリバリと働いていた時に事故・病気などにより障害者になられた30代~40代の方、また、退職後も「働きたい」「誰かの役に立ちたい」という60代の方までいらっしゃいます。目標を達成したら一応の支援は終了しますが、相談者との関係が終了したわけではないので、相談者が希望する限りいつでもセンターでお話できるといった環境を保っています。
この職種を目指そうと思ったきっかけは?

もともと福祉の分野に自分が携わるとは思ってもいませんでした。5歳の頃はバレエの先生に、その後も獣医さんや英語に携わる仕事など、どれも福祉とは関係ない職業に興味をもっていましたので。中学3年の頃、両親の都合で松山に移り住み祖父母と同居することに。パーキンソン病とリュウマチを患っている祖母の介護をする母を勉強の傍ら手伝いながら、県内有数の進学校に入学しました。大学進学については県外や国外にという高校だったので、私もそのつもりで考えていたのですが、高校2年生の頃、父が単身赴任をすることになり。そのとき「介護で大変な母独りを残して県外に進学することはできないな」と思い、地元の大学に進学することにしました。それから地元の大学を調べ始めたんですが、ちょうどその頃世の中は介護保険で沸いていた時期で「今後福祉について学んでおけば、家族のことも含めて損はないのでは?」という考えと、また、同級生のお父さんが聖カタリナ女子大学で教鞭を執られていて、普段からその話をよく聞いていたこともあり、「これだ!」と思い聖カタリナ女子大学への進学を決意しました。
現在に至るまでのステップを教えてください。
高校時代に福祉業界を目指すと決めた頃は「まずは実際に体験してみなくては」と思い立ち、リビング紙や情報誌からボランティア募集に応募し『グループホーム』でボランティア活動をしていました。大学に進んでからは、1年次から松山市の『障害者プラン』に学生枠で参加しました。これは、障害者のニーズ調査をしたり、月に1度の定例会に出席したりと、障害者支援について何が市に足りないのか等を議論し、支援事業やまちづくりのプランを考えるというプロジェクトです。最初はまったく話しの内容も分からないという状況だったのですが、先輩方の話されることを聞きながら勉強の毎日でした。ここで出会ったある先輩に憧れて今の相談業務という仕事を目指すことになったのですが、その方自身も出会った当時、今の私と同じように相談業務をする傍ら聖カタリナ女子大学で講師をされていました。とにかくいろんな知識をお持ちで「なんてカッコイイ方なんだろう、彼女のようになりたい!」と思い現在に至っています。
今までで一番思い出に残っている出来事は?
30代後半の男性で高次脳機能障害をもった方の就業支援をしたときのことです。この方は脳梗塞により記憶に障害が残った方で、発症以前はフォークリフトの運転を仕事とされていた方でした。就業の相談にあたって、やはり大好きなフォークリフトの仕事にもう一度挑戦したいということで職場体験をすることになったんです。しかし彼自身「マニュアルの運転操作をちゃんと覚えているのかどうか分からない」、彼の奥様も「たぶん忘れているだろう」と不安な気持ちで体験に臨みました。体験の顔合わせ当日、私はあらゆることを想定してデジカメやテプラなどいろんなツールを持ち込んで同席したのですが、企業担当者の方からフォークリフトの運転操作手順を説明するよう言われた際、彼の口からスラスラと正確に操作手順がでてきたんです。ご本人は満面の笑みで奥様は涙ぐんでいらっしゃいまいた。その日から、彼は自信が戻ったせいか表情や話し方が随分明るくなり、まるで別人のようになられたんです。「やはりやってみないと分からないことって多いな」「可能性って無限大だな」と自分から枠組みをつくらず諦めないということを、身をもって学ばされた出来事でした。
仕事の中で「ここにやりがいを感じる!」というところは?
相談に来られる方の大抵は精神的に弱っていたり、何か困っていたりという方です。中には「死んでしまいたい」と思うほど辛い状況にいる方もおられます。しかしそういった方たちが1時間2時間とお話をして、帰るころには笑顔になっているということがとても嬉しいです。また、今年の春に相談者の方から「元気をくれてありがとう」という言葉といっしょに花束をいただいたのですが、突然のことでしかもそんな言葉をかけていただけるとも思っていなかったので本当に嬉しかったですね。
仕事で「正直ここがツライ!」というところを
教えてください。

これは社会福祉士が多く感じることとして大学でも学んできたことなのですが、いろんな組織・機関の方針と社会福祉士として持たなければならない視点が合わないときです。例を挙げると、通常福祉の対象というのは個人・グループ・地域に分かれているのですが、個人であっても、地域であっても「育てる」というのが私たち社会福祉士の仕事なんです。何かをしてあげる、一方的に与えるだけではなく、育てていくことによって次に何か問題が起こったときに対象者自身が解決できる力を身に付けられるんです。しかし、育てるには幾分時間を要しますのですぐ目に見える結果がついてきにくいんですね。確かに、すべてこちらが与えてあげて「彼らが出来ました」という風にすれば、結果もはやくて報告書もきれいに仕上がりますが、長い目でみたときにそれでは解決していないんですね。理想的な姿としては、私たちの立ち位置と視点をきちんと理解してもらうことですが、個人と組織とではやはり力に差があり難しい部分が残ります。私を含め周りの職員の皆さんも衝突することがあっても、話す相手やタイミングなどを上手く工夫していらっしゃる方が多いですね。
この職種に必要だと思われる要素や資格は?
人の話を遮らずに聞くことが出来る人です。アドバイスを求めて来られる方には、こちらがいろいろ話すことはありますが、相談業務の場合は相談に来た方が話すことが大事ですので。また、楽しい話ばかりではなく、苦しみだとか、ネガティブなお話も多いので忍耐力も必要ですね。
仕事のために普段から心掛けていることは
ありますか?
相談者の中には就業までに4,5年かかる方もいらっしゃいます。そんな方たちの「頑張っている」という心の状態をリアルに察するためにも、日頃から自分も常に何か目標をもって頑張るという生活を心掛けています。あとは服装にも毎日気を遣っています。おしゃれな方って単純にワクワクさせられると思うんですね、なので相談者の方に少しでも楽しんでいただけるように暗い色よりも明るい色や柄物を着るようにしています。
普段私たちが障害者の方と接する時に
気をつけると良いことは?
障害者の方をお客様扱いしないことです。実際に相談者のみなさんもこれをよく言われます。健常者の方はたぶん皆さん気を遣って「○○さんは何もしなくていいよ」とか「○○さんはここで休んでいていいよ」と言われることがあるそうです。どんな些細なことからでもいいので、一緒に何かをするのであれば、「一緒に何かをする」「一緒に参加する」というのが良いかと思います。役割が無いというのが一番苦痛ですので。
ストレス解消や気分転換には
何をしますか?(勤務外の活動について)
私は社会福祉士、聖カタリナ大学での講師、バレエ教室でのアシスタントと3つの顔を持っているんですが、仕事帰りのバレエとピラティスのレッスンがエネルギーの源です。5歳の頃からバレエの先生になりたいと思っていましたので、子供たちを教えることも楽しいですし、ある意味では夢を2つも手に入れたことになりますね。でも手に入れたら入れたなりに、両立させる生活を維持していくのも大変ですけれど...。(笑)
今後の目標や夢はありますか?
短期的なことで言うと、ケアマネージャーの資格やピラティスインストラクターの資格を取得したいと思っています。ケアマネージャーについては受験資格として5年の実務経験が必要なので、6年目に記念受験しようと以前から決めていました。長期的にはこの先も今のような仕事・趣味の両方が充実した生活をずっと続けられたなあと思います。結婚して子供ができてもずっと続けるのが夢ですね。相談者の中には、道を歩いていただけなのに事故にあってしまって障害が残った、ただ立っていただけなのに上から物が落ちてきて障害をもったという方もいて、そういった方々は「今が大事だよ」「今を楽しまなきゃ、いつこうなるかわからないんだよ」と口を揃えておっしゃります。以前私がバレエを再会しようか迷っていた時も、「近藤さんは踊りたいんやろ?」「明日になったら踊れんかもしれんよ」と言われ、背中を押されました。今をちゃんと楽しんで生きることが大事だということを教えられましたね。
この職種を目指す若者へアドバイスをお願いします。
自分から外に出て行くことですね。ボランティア活動などもありますが、先輩や先生の話を聞きに行くだけでもいいと思います。私自身、大学時代はそういったことに本当に助けられてきましたし。『聖カタリナ大学』は先生方の面倒見がとてもいいんです。先生自身がカウンセリングやコミュニケーションの専門と、人の話を聞くことに長けている方が多いというのもありますが、学校で私の様子がちょっとおかしいときも、すぐに察して声をかけてきてくれて、廊下でカウンセリングが始まるなんてこともありました。卒業生と先生の関係も良く、「今こういうことで悩んでいる学生がいるから相談にのってあげてくれる?」といった感じで、就職課の方だけではなく、先生方も非常に協力的でした。「ひとりじゃないんだ」と、とても心強い学生生活を送ることができましたね。
カバンの中身を見せてください!
左から時計回りに
●ボールペン●携帯電話●USB●お財布●車の鍵●カードケース●化粧ポーチ●ローズのハンドクリーム&ローズの練り香水(L’OCCITANE) ●スケジュール帳●大学の講義用テキスト●メモノート(仕事用・趣味用)


大学での講義も含めて話をするという仕事柄、普段から新聞・雑誌・書籍等で印象に残った言葉や 文をメモすることにしています。なので、私のブルーのノートには『To Doリスト』だけではなく『アイデアメモ』が混在しています。 講義の準備に行き詰ったときにこのノートを読んでいるとアイデアが自然と浮かんでくるんです。 練り香水とハンドクリームは大好きな”L’OCCITANE”のもの。ローズはネガティブな感情を解きほぐして心を穏やかに、 幸せな気分にしてくれるのでいつもで身につけています。